愛機Zingali95-215をもじって「人狩り」です、怖いブログではありません。
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複製芸術
2008年 04月 03日 *
知るを楽しむ
以前から興味深い番組だと常に録画し視聴していたが、今回我々オーディオマニアには興味深い番組だったので紹介する。
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コラムニストの天野氏がカラヤンを語っていた。
レコードに録音された音楽は複製でしかなかったが、その地位を芸術まで高めたのはカラヤンであるというような内容であった。

なるほど、物心ついた時からレコードという媒体があり「音楽」といえば録音されたものを再生することであると言ってもなんの抵抗も無い世代である私には新鮮な切り口であった。

考えてみれば「音楽」の形式はさまざまあれど、クラシックというジャンルにおいては「宮廷音楽」からの発展という側面があるのだろうという想像は門外漢の私にもつく。
音楽は貴族や上流階級の占有であり「生演奏させられるだけの社会的地位や財力」が無いと楽しめるものではなかったのだろう。

一流と呼ばれるコンサートホールには厳格なドレスコードがあるとも聞く。

一般市民を拒絶する階層が、自分達だけの時間と場所を確保した上でその恵まれた人生を謳歌するための時間を演出する効果音だったのかも知れない。

そんな「効果音」を一般市民にパッケージングして配布したカラヤンは、特定の階層から見れば自分達の占有物を横取りして金儲けに使った無法者なのであろう。

市井の泥の中から生まれた私は、残念ながら遺伝子レベルでクラシックを楽しめる階層ではないがそんな事を想像するのは面白い。

多少は興味が湧いてきたのでカラヤンのレコードかCDを見かけたら購入してみようと思う。




番組中で最も興味深かったのは「スタジオ録音は真空のような空間で演奏されるようだ・・・」という発言だった。
反対にライブ録音されたものを「熱気のようなものを感じるが、雑味のようなものも感じられる・・・」とも言っていたようだ。

真空では音は伝わらないなどというあたりまえの反論をするようでは、底が浅いと言わざるを得ない。
氏の嗜好はスタジオ録音のようだったが、私は逆である。
しかし私はその発言を肯定的に受け止めたし、氏の言いたい事は判るような気がする。

そしてマークレビンソンとカウンターポイントの違い、さらにはトランジスターと真空管の違い、CDとレコードの違いにまで思いは及んだ。

再生される音の雰囲気について、濾過されて音楽の芯の部分だけを取り出し克明に描こうとするかのように聴こえるマークレビンソンの音に対し、雑味を否定せず空気感までも再生音に反映させるかのようなカウンターポイントの音は嗜好として大きく違う。

同じ事がトランジスターと真空管、CDと真空管にも言える気がするのである。

どちらが良いか悪いかという問題ではなく、音楽をどのように聴きたいのかという軸足の違いである。

私は芸術だとは全く思っていないが、複製芸術を再生し楽しんでいる者としては深く考えさせられるテーマであり、自分の軸足がどこにあるのか再確認できたのは有意義であった。


なにかと批判されるNHKではあるが、こういう良質な番組を造ることもできる「こころざし」があるのであれば、その存在意義は認められる。


国益というものに敏感であったり、護国に対する啓蒙を行える放送局であればさらに良いが、愚かな日本人を望む支配国や近隣諸国の思惑に踊らされていることに気づかない連中が主導権を持っているような放送業界の現状では望むだけ無駄かもしれない。



受信料も払っていない海外在住者が批判するなと言われそうだが、そこは問題なく解決しているので勘違いなきようお願いしたい。
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by darda95_215 | 2008-04-03 21:06 | audio | Comments(7) *
Commented by ARISA4550 at 2008-04-03 21:18
おんや?
意外なモン、、見てるんすね。>おいらも(なぜだか偶然)リアルタイムで見たけど。。
Commented by darda95_215 at 2008-04-04 19:24
意外というか、こういう番組は好きです。
嫌いなのはオカルトとバカキャラ自慢のクイズ番組 w
Commented by あ4550 at 2008-04-05 01:39 x
おいらも人格に似合わずTVはNHK(教育も)ばんざいです。
今日も化け学の実験を聞きならが運転して、イマドキの化学の教え方に関心してまった。
にしても、
NHKの不祥事で不払いが続いてからは、NHKから気迫の特集が消えてしまってサミシイとおなげきの私。。
がんばれ、ぼくらのNHKエンタープライズ21!
(これって、他にレスつかないね。。)
Commented by darda95_215 at 2008-04-06 22:19
ホント、レスないっすね。
妙に右巻きな文章を最後に挟んじゃったからかな・・・
余談ですが昨日寝言で「チベット、チベット」って言ってたそうです w
Commented by shim47 at 2008-04-07 14:15 x
しばらくです。
クラシカルミュージックが好きな従兄弟から若い頃に聞いた話ですが、カラヤンがタクトを振った曲はカセットテープに大変収まりが良いものが結構多かったのだそうです。テープの片面23分とか45分という収録時間の中に尻切れトンボになることなく、そこそこの余白を残してきっちり収まるように緩急が調整されていたということになりそうです。
 FM放送のエアチェックに凝っていた人たちにとっては指揮者がカラヤンというのは好都合だったようで、商業的な成功はこんなところにも起因していそうに思えました。
 一方では『レコードの収録時間に合わせて演奏時間を調整するなど芸術に対する冒涜である!』という意見の方もおられるようで、功罪相半ばといったところでしょうか。
 
Commented by kokoholegoku at 2008-04-07 19:11
政治芸能ゴシップネタとオバカ芸能番組ばかりになってしまった民放の所為(!)で、日本人が独自に育んで来た「精神性」が失われつつあるのは間違いないですね。海外にいる所為か、最近特にそう感じます。
Commented by darda95_215 at 2008-04-07 20:32
shim47さん
それは面白いエピソードですね、尺を媒体にあわせるとは・・・
そういえばCDの尺はカラヤンが決めたとか決めないとか。
商売上手なお人だったんですね。

kokoholegokuさん
本当に海外から日本を見ているとそう感じますね。
マスメディアにはもっと矜持を持って欲しいものです。
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