天は我を見放さず
2012年 03月 31日
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仕事中に見慣れぬ国際電話。
「HALです、お困りのようですね。今ハワイに居るのでちょっと見てみましょうか。」
強面技術系専門家の多いダブルウーハーズの中でもプロとしてやっていた経験もお持ちのHALさんである。
まさに地獄に仏、ハワイにHALさん。
お仕事で年に何回かハワイにいらっしゃっているのは知っていたが、慌しく9時から9時まで仕事をしてビーチにすら出られないとのことで一度もお目にかかれずにいた。
今回は私の窮状をブログで見て電話をくれたのである。
奥様とご一緒にアバラ屋にお迎えしなんのお構いもせずアンプを見てもらう。
ふむふむドレドレ・・・
テスター片手に診断中のHALさん。
あっという間に原因を発見!
高域の補償回路のタンタルコンデンサーとやらが片チャンネルテンプラ状態だったらしい。
チョイチョイとハンダ鏝で治す。
音を確認する。
治った!
夢のようだ・・・
左右チャンネルの出力差と音質差がステレオイメージを阻害していた。
しかも音が良好な日もあればまったくダメな日もあるという不定愁訴状態で、球と線を換えるくらいしかできない私にはプリが悪い事は判っていたが、絶対に見つけられなかった故障である。
まさにプロの技。
そこからも診断は続き複合的な原因が音を悪くしていた事が判明した。
1)高域補償回路のテンプラ。
2)出力端子のゆるみ。
3)球の左右音質差。
4)バイアス電流の狂い。
もっとも大きな違いは1)を補修したことによるものだが2)以下も見逃せない違いを感じさせる要因であった。
この事で脳内にステレオイメージがなんの造作もなく現れるようになった。
しかし厳密に聴き始めるとまだまだネジレを感じさせる部分がある。
音像が顔は正面にあるのに胴体が斜に構えているような不自然さである。
HALさんいわく。
「マルチはスピーカーやアンプなど要素が多い、ひとつひとつのスピーカーで左右の音量をあわせなさい。チャンデバのゲインコントロールを使うのが常識。」
まさに目から鱗である。
今までチャンデバのゲインを耳で聴いて左右をあわせるなんて考えたこともなかった。
同じ数字でないと落ち着かず気持ち悪いとさえ思っていた。
そうではない、耳で聴いた結果がすべてである。
ウーハー、ミッドバス、ドライバー、ツィーターとそれぞれ左右の音量をざっくり耳であわせ音像が真ん中に来るよう調整する。
今までは左右のチャンデバの数字を揃えることしか頭になかったのだが、結果音像がスっとまっすぐ立つように聴こえてきた。
なんということ。
左右の音質差は球に依存する要素らしいので、教えてもらったバイアス電流の調整を行い色々な球を試して選別するしかない。
球の銘柄も音の要素として大きいのにその球の左右音質差まで追及するとなると少し気が遠くなるがやってみる価値はありそうだ。
なにはともあれ音は格段に良くなった。
ほぼ完調と言える気がする。
他にも細かいHow toを教えてもらった。
あとは己の耳を信じさらに調整することだけがHALさんの恩に報いることだ。
天はわれを見放さず。
我になにをさせようというのか・・・
とりあえず全て放り出してバジェットオーディオへの切り替えはなくなった。
HALさん本当にありがとうございました。
1人になって球の選別。
整流管にはノイズは少なくないが元気な音のRCAを使う。
ラインの球はやはりSiemensE288ccしかないようだ、まさに別格である。
百恵ちゃんだとイモ臭さがつきまとうShureV15TypeIIIだがこの手の音楽はバリっと鳴る。
はやくOrtofonのアームを修理しVMS20MkIIなりMC20なりを使えるようにしたい。
なんだか燃えてきた。
「HALです、お困りのようですね。今ハワイに居るのでちょっと見てみましょうか。」
強面技術系専門家の多いダブルウーハーズの中でもプロとしてやっていた経験もお持ちのHALさんである。
まさに地獄に仏、ハワイにHALさん。
お仕事で年に何回かハワイにいらっしゃっているのは知っていたが、慌しく9時から9時まで仕事をしてビーチにすら出られないとのことで一度もお目にかかれずにいた。
今回は私の窮状をブログで見て電話をくれたのである。
奥様とご一緒にアバラ屋にお迎えしなんのお構いもせずアンプを見てもらう。
ふむふむドレドレ・・・
テスター片手に診断中のHALさん。
あっという間に原因を発見!
高域の補償回路のタンタルコンデンサーとやらが片チャンネルテンプラ状態だったらしい。
チョイチョイとハンダ鏝で治す。
音を確認する。
治った!
夢のようだ・・・
左右チャンネルの出力差と音質差がステレオイメージを阻害していた。
しかも音が良好な日もあればまったくダメな日もあるという不定愁訴状態で、球と線を換えるくらいしかできない私にはプリが悪い事は判っていたが、絶対に見つけられなかった故障である。
まさにプロの技。
そこからも診断は続き複合的な原因が音を悪くしていた事が判明した。
1)高域補償回路のテンプラ。
2)出力端子のゆるみ。
3)球の左右音質差。
4)バイアス電流の狂い。
もっとも大きな違いは1)を補修したことによるものだが2)以下も見逃せない違いを感じさせる要因であった。
この事で脳内にステレオイメージがなんの造作もなく現れるようになった。
しかし厳密に聴き始めるとまだまだネジレを感じさせる部分がある。
音像が顔は正面にあるのに胴体が斜に構えているような不自然さである。
HALさんいわく。
「マルチはスピーカーやアンプなど要素が多い、ひとつひとつのスピーカーで左右の音量をあわせなさい。チャンデバのゲインコントロールを使うのが常識。」
まさに目から鱗である。
今までチャンデバのゲインを耳で聴いて左右をあわせるなんて考えたこともなかった。
同じ数字でないと落ち着かず気持ち悪いとさえ思っていた。
そうではない、耳で聴いた結果がすべてである。
ウーハー、ミッドバス、ドライバー、ツィーターとそれぞれ左右の音量をざっくり耳であわせ音像が真ん中に来るよう調整する。
今までは左右のチャンデバの数字を揃えることしか頭になかったのだが、結果音像がスっとまっすぐ立つように聴こえてきた。
なんということ。
左右の音質差は球に依存する要素らしいので、教えてもらったバイアス電流の調整を行い色々な球を試して選別するしかない。
球の銘柄も音の要素として大きいのにその球の左右音質差まで追及するとなると少し気が遠くなるがやってみる価値はありそうだ。
なにはともあれ音は格段に良くなった。
ほぼ完調と言える気がする。
他にも細かいHow toを教えてもらった。
あとは己の耳を信じさらに調整することだけがHALさんの恩に報いることだ。
天はわれを見放さず。
我になにをさせようというのか・・・
とりあえず全て放り出してバジェットオーディオへの切り替えはなくなった。
HALさん本当にありがとうございました。
1人になって球の選別。
整流管にはノイズは少なくないが元気な音のRCAを使う。
ラインの球はやはりSiemensE288ccしかないようだ、まさに別格である。
百恵ちゃんだとイモ臭さがつきまとうShureV15TypeIIIだがこの手の音楽はバリっと鳴る。
はやくOrtofonのアームを修理しVMS20MkIIなりMC20なりを使えるようにしたい。
なんだか燃えてきた。
by darda95_215
| 2012-03-31 20:11
| audio
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Comments(10)
* ▲
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by
Michel
at 2012-03-31 22:45
x
良かったね!
それにしてもHALさん、凄っ!
それにしてもHALさん、凄っ!
0
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RYO
at 2012-04-01 00:21
x
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ARISA4550 at 2012-04-01 03:42
HALさん、、神だ。
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hal4550 at 2012-04-01 04:55
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darda95_215 at 2012-04-01 12:57
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darda95_215 at 2012-04-01 13:00
RYOさん
耳がクソなのでイマイチ信用できませんでした。
要するに接触不良が原因なので日替わりで不調の具合が違うという状況も疑心暗鬼に拍車をかけてました。
今はなんだかスッキリです。
RYOさんを見習って精進します。
耳がクソなのでイマイチ信用できませんでした。
要するに接触不良が原因なので日替わりで不調の具合が違うという状況も疑心暗鬼に拍車をかけてました。
今はなんだかスッキリです。
RYOさんを見習って精進します。
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darda95_215 at 2012-04-01 13:02
ARISAさん
まさに神、孤島で途方にくれていた者が救出されるという大活劇の主人公になってしまいました。
ARISAさんのトランスも不調箇所を探るのに活躍してくれました。
ありがたやありがたやダブルウーハーズ。
なんまんだぶなんまんだぶ。
まさに神、孤島で途方にくれていた者が救出されるという大活劇の主人公になってしまいました。
ARISAさんのトランスも不調箇所を探るのに活躍してくれました。
ありがたやありがたやダブルウーハーズ。
なんまんだぶなんまんだぶ。
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darda95_215 at 2012-04-01 13:04
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NAGRA
at 2012-04-01 21:44
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ひょえ〜。凄い人がいるものですね。でも不具合が直ってよかったですね!
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darda95_215 at 2012-04-02 14:09